温度管理 水温編★水槽ヒーター&クーラー★ミドリガメの適正水温は25~32度と言われています。 季節の変わり目に水温が低いと風邪をひいたり冬眠前に体力がなくなって冬がのりきれず死んでしまう事もあります。 (実際に秋口に風邪をひかせてしまい 死なせてしまった事もあります) 夏場に水温が高いと熱中症になって死んでしまう事もあります。 室内飼いでエアコンで温度調整が出来ていれば問題ないですが、エアコンは電気代が掛かるので、飼育用の器具があります。 屋外飼育で冬眠させる場合は特にいらないかと思いますが、冬眠にもリスクがあり、夏から秋に沢山エサを食べていないと冬眠する体力がなく、春になる前に死ぬ事もあります。 2才位になるまでは冬眠させずに飼育する事を推奨する書籍が多いです。 【保温ヒーター】 水槽の水温が25℃未満にならない様に制御するヒーターです。 水槽の大きさによってW(消費電力)を選ぶ様になります。 ヒーターによってはカメ用とかメダカ用とかがあり、飼育する生体によって設定温度が違う場合があるので、カメ飼育の適温である25~28℃に設定できるサーモスタッド内蔵で温度を一定に保てる品や設定温度を任意で変えられるヒーターを紹介します。 ・30cm~45cm水槽(50W~100W) 水棲亀用の温度設定になっているヒーター単品商品は100wまでなので 45cm以上の水槽になってくると100w超のヒーター出力が必要になります。 一応 ヒーター単品 150w 26℃ のヒーターは商品としてあります ただし ヒーターのモデルチェンジは意外とあるので いつまで単品で販売されているかは不明です。 カメが育って大きくなってきたら水槽の容量UPは必要ですので 水槽ヒーターも容量に合わせて大きくしなければなりません。 100w超ヒーター単品の場合は任意で温度設定が可能な サーモスタッドの取付が必要です。 温度設定のないヒーター単品の場合はヒーターが常時ONのままになり 水温がひたすら上がってしまい適温を超えてしまいます。 サーモスタッドは温度センサーで温度を検知し 設定温度(大体15~32℃の1℃単位で設定可)に水温が達しない時に ヒーターONになり、設定温度に達するとヒーターOFFにする器具です。 水槽容量に対して電力が小さいヒーターを使うと なかなか温度が上がらずONのままなり 電気代が掛かってしまいます。 サーモスタッドとヒーターがセットの商品を使用するが良いです。 サーモスタッドとヒーターが電源コードで繋がって一体の商品は 価格が安めですが、どちらかが故障時は丸ごと交換で高くつく為 サーモスタッドとヒーターが単品でも交換出来るセット商品なら 後々でどちらかが故障や破損しても片方だけ単品購入可能です。 ヒーター容量を選定するのは水槽の大きさと水容量になります。 スッポンを除く水棲亀(クサガメ、イシガメ、アカミミガメ等)の場合は 甲羅干し用の陸地が必要な為、水槽容量の1/4から1/3程度しか水を入れません。 外部フィルターを使用の場合はその水容量もプラスで考えなければなりません。 ・45cm~60cm水槽 約48L以下 (100W~150W) ・60cm~90cm水槽 約64L以下 (150W~200W) ・90cm~120cm水槽 約110L以下 (200W~300W) ヒーター使用の注意点として 生体が火傷をしない様に必ずカバーを装着してください。 カメがヒーターを動かして、ヒーターが水から出て空焚き状態にならない様に固定する様にしてください。 ヒーターを固定するには吸盤で固定するか、カバーに重いものを使用するか、ヒーターのみをカメが侵入出来ない様に網やレンガで別の部屋として区切って水のみが行き来するようにする等の処置が必要です。 【冷却ファン】 簡易的な冷却ができます。ただし、室内温度が35℃未満で小さい水槽(60cmではやや能力不足まで)向きです。 風を水槽水面に送って気化させて熱を放出して水温を下げます。 夏に地面に打ち水して、水が乾く時に気化して地面の熱を奪う原理と同じです。 その為、ファンを使うと水の蒸発がかなり早くなりますので、水の補充は1日に何回かやるようになります。 専用のファンを買わなくても扇風機で代用は可能ですが動作としては設定温度以上でファンが動く様に逆サーモと言うセンサー付のファン電源をON-OFFしてくれる機械があります。 ここでは逆サーモと冷却ファンの商品を紹介します。 逆サーモ 実際にファン用で使用しています。 冷却ファン 25L以下 冷却ファン 水槽 小型~90cm 冷却ファン 水槽60~120cm 約60~205L以下 夏場の部屋温度が高いとファンも役に立たない場合は水槽クーラーお勧めです。 【水槽クーラー】 60cm以上の水槽だと、真夏の留守中に室内温度が上がりすぎて(35℃以上)水槽冷却ファンだけでは冷却が追いつかなくなる場合があるので、その場合は水温冷却用のクーラーをお薦めします。 ただし、水を吸って送る為にポンプが別途必要になりますので、外部フィルターのOUT側へ接続して使用するようになります。 |